そして、小豆島を出発、
後ろ髪ひかれつつ、イサム・ノグチ庭園美術館へ向かう。
高松港へ向かうフェリー…、ウケタのが船内…、
舞踏会開けます…、ホストとかが出てきそうなゴージャス感。(笑)
そして、イサム・ノグチ庭園美術館へ到着、ここは見学者用の待合所、資料なども販売してます。しばらくして見学者がそろったところで移動、見学者は20名程。歩いてすぐのところにイサム・ノグチが使用していた住居、手入れの行き届いた庭(公園?)、制作アトリエと作品収蔵がかたまってあります。
前出チャーター船の曽根さんもおっしゃってましたが、この辺一帯は花崗岩の庵治石(墓石石材として最高級品)が採れるそうで、周りは石材業だらけ。普通に石がごろごろ。ただイサム・ノグチ自身は地元の庵治石はごく僅かしか使用してないそうです。
そして、お目当てのイサム・ノグチ庭園美術館ですが、ほんと素晴らしかったです。まずは住居、元は丸亀の豪商の屋敷を移築したもので、全体は和のテイストでさほど広くはないのですが、部屋の色々なところに自身の作品が並べられ、一目みただけでわかる空気の張り、違和感なくひとつの世界ができあがっていました。他人の生活している場所をみると、ある程度その人の事が読み取れる気がしますが、まさにそんな感じで姿勢を正しくさせられました…。
次には彫刻庭園、ここにも完成作品、未完成作品が合わせて野外に展示されています。住居とは隣のまた別な場所なのですが、ここにも共通の空気、自分の生活環境を作品とし、試行錯誤を繰り返し、常に高いところを追い求めたであろう空間が広がっていました。そしてその脇には彼が自ら選んで移築した展示蔵の中にも多数の作品、そして最も有名な代表作「エナジー・ヴォイド」(1971年) が収蔵されてます。
「エナジー・ヴォイド」には、蔵の中が寒かったせいかもしれませんが鳥肌立ちまくりでした。実際写真などで見ていたよりもはるかにスケール感、重厚感があり感動、やはり立体作品は実物見ないとなにもわかりませんね…。
イサム・ノグチ庭園美術館全体を観て感じたのは、石に対する愛情、最後の最後まで妥協をしない何かを追求する姿勢、そんなもの全てが環境作品になっていて、地球を彫刻したといわれる訳を体感しました。この場合の彫刻とは全てを含む総合芸術だったのだと…。こればっかりは訪れてみなければ伝わりませんね…、来てよかった。またいつか自分が歳を取ってからもう一度訪れたいです…。
充実した旅でした。
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